協生農法的「食べられる庭造り」・聞いて納得?維持管理のツボ6つ

食べられる庭・畑・田んぼ

いよいよスタートした「食べられる庭」造り。

はじめの5ステップについてはコチラの記事から

はじめの5つのステップをおしえてもらいながら、今後の展開についての大事なツボもききましたよ。

今回はそちらについてご紹介しますね。

※今回紹介する内容はあくまでもモリテツさんが実践された経験をもとに、初心者に理解しやすいように説明してくれている部分も多々あります。そして、私というポンコツフィルターを通した解釈も書かれていますので、協生農法をしっかり学びたい方は三重県伊勢市のゴーリキマリンビレッジで行われている講習会に参加してくださいね。

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★常に野菜に土地を斡旋

最初に種まきしたのはたくさんの葉野菜の種。

普通、葉野菜を家庭菜園で育てるとき。
たとえば、ホウレンソウや、レタス、水菜などは筋蒔きして徐々に間引いていきますよね。
大きなものをのこして、小さなものを取り除き、一番最後に大きく育てて、私達がイメージするホウレンソウや、レタス、水菜にして収穫します。


ただ、これだと、間引いていった隙間に、他のたべられない植物(いわゆる雑草)がはいりこんできていしまいます。
そうなると、結果的に草をとる作業が必要になってきてしまうということに。

というわけで、協生農法では、収穫した時に大きな隙間が空かないよう、育ちの良いものから間引きます

そして、ここからが目からうろこ!

なんと!間引いたらすぐにまたそこに葉野菜の種をまくのです。

そうすると、そこはまた私たちが食べられる野菜が生えてくる。
結果的に草をとる必要はまったくないわけです。

がーん!
ほんまや!気づかんかった―!その視点!

というわけで、その季節に応じた種を何種類かブレンドしたものをいつも作っておいて、間引くと同時に種まき、をしていれば、ずーっと収穫できる、というわけなのです。

こんな感じでまき時の種をブレンドして用意しておくと便利とのこと


イメージとしては空き家が出来た時に、住んでほしいと思う住人をあっせんする大家さん、といった感じ。

だから365日、いつでも収穫できちゃう!という、そんな夢のようなおはなしが実現できちゃうというわけなのでした。

★果菜はマンション・果樹はタワマン

さて、そこでみなさん
いやいや、そんな365日葉っぱばっかりじゃちょっと、と思ったでしょう。(私は思いました笑)

他のお野菜はどうしますか?って疑問。
聞いておきました。

果菜(トマト・ナス・きゅうりなどの実を食べる野菜)の種は前述したとおり、基本ばらまきません。
ポットで苗を作ります。
そしてある程度大きくしてから間引いて隙間のできた場所に植え付けます。
すると、果菜たちは上にするすると成長し、やがて花を咲かせ、実をつけてくれます。
そしてその足元では葉野菜の間引き収穫はずーっと続けられる、というわけ。

育つ場所の空間を有効利用する。
葉野菜+果菜は戸建て住宅の中に高層住宅をたてて、そこに新しい住人を連れてくる、面積比に置いて収益性の高いマンション管理ににているのです!

そしてその最高層が果樹たち。
(高級フルーツを家賃として払ってくれるタワマン住民にみえてきましたw)

これにより、少ない場所でもたくさんの収穫ができるので、自給力がいっきにあがる、というわけなのです。

葉野菜、果菜、果樹。

モリテツさんの「食べられる森」最下層に葉野菜。果菜は果樹を支えに上に成長。支柱さえいらない。

植物は育つ高さが違うように根を張る深さもちがうので、土の中でも喧嘩をしたりはしません。

それどころか、果樹を植えることによって、野菜だけでは届かないところまで深く広く根を張り、たくさんの菌根菌と協生し、そこから得られたものを他の野菜にも分け与えてくれるのです。

なんて効率が良いのでしょう!もはや感動的!

でも考えてみたら、自然界ではそうやって、それぞれの高さに生き物が隙間なく存在して循環しているんですよね。うーん、これも当たり前だけど目からうろこな発見でした。

★長く住んでくれる人🟰多年草系がいると管理が楽

間引くたびに新しく種を蒔くと言う管理がちょっと大変だなと言う場合は、1度植えたら何度でも復活してくれる多年草野菜を植えると良いそうです。

ヤブカンゾウ、ニラ、多分、他にもいろいろあると思いますので、皆さんも食べたい野菜が多年草なのかどうか、調べてみましょう。

安定的に長く住んでくれる優良な住民だったらめっけもんですね!

★仲間に入れないほうがいいヤツもいる

しかし、この環境に一緒にしないほうが良い仲間がいます。
それがイモ類。

イモは、収穫するときにどうしても畑を掘り返しますよね。


そうなると、当然、他の野菜たちの根も傷つけてしまう事になるわけです。
もちろん種まきをすれば、また野菜が育つのでぜったい無理、というわけではありません。
ただ、植えたばかりの果樹の根を傷つけてしまうことになると、木の成長を妨げしまいますので、初期の段階ではイモ類は一緒に栽培せず、別の場所で管理するほうが良い、とのことでした。

★有機・無機にかかわらず肥料はいらない、堆肥すらいらない

そんなに収穫ばっかりしてて肥料分はへらないんですか?という疑問がわいてきました。

その答えはこう。


植物はもともと種に成長に必要なエネルギーをもっている。
あとは、水と太陽の光さえあれば光合成をして自分でぐんぐんと成長していく。
大きくしよう、たくさんとろう、と思わなければ、肥料も堆肥もいらない。
その場で育った植物の亡骸、鳥や虫の排泄物や亡骸、それだけで十分。

モリテツさんの食べられる森は生き物がいっぱい

…これもね、聞いてはいたんですけど。

ほんとうにそうなんだ~と、やっぱりびっくりしました。


私はこれまでも化学肥料や農薬は使わずに家庭菜園に取り組んできていましたが、刈草や落ち葉で堆肥を作ったり、鶏糞や牛糞など他の生き物由来の有機物を畑に足さないと、作物はとれないのだと思っていました。

だって収穫物は持ち出してしまうから、なにかは足してあげないと循環しないんじゃ?とおもってたんですよね。

でも、何もしなくていいらしい。

協生農法とこれまで私がやってきた自然農っぽい畑のやり方でやっぱり決定的に違うことにその答えがあるのはと思い、ワークショップだけでなく、以前にもいろいろ聞いたモリテツさんの話を思い出してみました。

※ここから先はモリテツさんのお話を思い出しつつ、たしかこう言ってたんじゃないかなぁ?というあやふやな解釈になります。まちがってる可能性も大ですし、勘違いしてることもたぶんあるし、本質は理解できていないことをご了承の上よみすすめてください。

やっぱり協生農法は「果樹を一緒に植えること」が特徴。

果樹は野菜では届かない範囲まで深く広く根を下ろす。
その根には多様な菌根菌が協生し、果樹と助け合う。
その果樹の根と野菜の根がまた地中でつながり、それぞれの菌根菌もまたつながり、協生の輪が広がっていく。

だから、野菜と草だけの畑よりも、効率よく地中の成分を植物たちが使うことが出来て、結果的に、肥料分や肥料になる堆肥を足さなくても、うまくまわっていく。

んじゃないかなぁ~?(;^_^A たぶん。

あと木は親玉になってくれる、って話しもしてた気がします。
マザーツリーという言葉もありますし、木がいることで、その環境を豊かにしてくれる、多分そんな感じなんだと。

木は氣っていう話も聞いた気がする。氣といえば東洋医学も関連してくるなぁ…。

あ、もう頭が回りません(;^_^A

とりあえず、肥料も堆肥もいらないって覚えておいてください!

またモリテツさんに聞こう(笑)

★土の硬さは関係ない

これまた意外でした。
モリテツさんいわく、

「僕のフィールドの土は始めたころと何も変わらないガチガチの粘土質。土がフカフカになる必要はないんです」
たしかに…。論より証拠。百聞は一見に如かず。

モリテツさんの食べられる森は生き物であふれているけれど、決して足元の土はフカフカでもなんでもない。元田んぼのカッチカチの硬い土です。

えー、畑の土がよくなってきて、いい作物が取れるようになったんですよ、なんて話はよく聞きますが。なんでやー!?

この話を聞いたのは、ワークショップも終わり帰りの車の中。
もう盛りだくさんな講義の後,記憶力も理解力も使い果たしていた私は、深く質問することもできませんでした(;^_^A

うーん、協生農法、奥が深い~。

でも、とりあえず、「365日楽しく収穫!」目指して、お庭に、おいしい葉っぱやトマトやナスやキュウリ、フルーツたちに住んでもらえるよう、管理人として頑張って行こうと思います。

楽しくておいしい庭をめざして!

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