食べられる庭のある古民家の裏の畑で、静かにはじまっている菌ちゃん農法。
先日2回目の作業に行ってきました。
前回は小雨が降る中の作業だったため、余り土には触れなかったのですが、暫く晴天が続いたのでようやく本格的な作業に入れます。
土の中に菌ちゃん(糸状菌)のネットワークを作り、野菜にも豊富な栄養を供給して、虫に食べられない元気な野菜に育てるのが菌ちゃん農法。
そのためには土の中にまずは菌ちゃん(糸状菌)に増えてもらわなければいけません。
ということで、菌ちゃんのごはんになるものを土の中に仕込む必要があるわけです。
それが前回オーナーさんたちが山から軽自動車で2往復して運んでくれた、大量の枝や落ち葉。
その中でも太めの枝は、菌ちゃんが分解してくれるまで、長ーい時間がかかります。ということは、長ーいこと菌ちゃんのごはんになってくれる、ということ。
ただし、太めの枝が野菜を植え付けるところにあると、作業の邪魔になって仕方がない。
というわけで、畑の畝を立てる一番初めの段階で土に埋めます。
このように、土に太めの枝をならべたら、そこからはただひたすらに、溝を掘って、土をかぶせる、という作業です。
その日は姉と二人きりの作業。
アラフィフの姉妹がへっぴり腰で、慣れない手つきで鍬を振り、スコップを動かし、大変効率の悪い動きで作業をすすめます。
使うのは鍬と、剣先スコップ(先のとがった大きなスコップ)のみ。
しかし作業を進めていくうちに、なんとなく、コツがつかめてきました。
まず剣先スコップで荒く土を掘り返し、
そこに平たい鍬をあて、その溝を削るようにすると、おお!きれいな溝が掘れる!
以前、プロ農家さんに教えてもらったことが、とても役に立ちました。
溝掘りとは別に、オーナーさんが耕してくれてつくってくれた土の山からも、土を移動させてかぶせます。
しかしこの土が、耕された後、雨にうたれたせいで表面が5センチくらいの層でガチっと固まり、びっくりするほど硬い!
場所によってはスコップが刺さらないほどに硬くなっていました。
これまた以前、自然農のセミナーで習った「土を裸にしてはいけない」という意味がよーくわかり、よき学びになりました。まだ耕して1週間くらいなのに、こんなに固まる、ということは、よく休耕田でみられる、草刈りをして耕したただけで放置されている田畑の土はどんなに固まってしまうのか、恐ろしいほどです。
そんな硬い土に阻まれつつも、へっぴり腰でスコップや鍬をふり、土をすくいあげては枝にかぶせること約2時間。
ようやく、最初に置いた枝がほぼ見えなくなるほどまで土を盛ることができました。
とりあえず
「今日はこのくらいにしといたらぁ」(往年の吉本新喜劇のノリ)
ということで、その日の作業は終了となりました。
あーづかれだー。
今年一番の寒波、と言われる寒さの中でもじんわり汗をかくほど、良い運動になりました。
この後もう少し土をかぶせて、上に落ち葉や、小さく折った小枝を乗せて、更に土を被せたら、畝立ては完了です!
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