春眠暁を覚えず
なんて諺もありますが、春は眠くなりがちですね
特にご飯を食べた後、急な眠気に襲われる。
そんな事はありませんか?
寒い冬が終わり、緊張が緩んでリラックスして眠くなると言うのであれば問題ないのですが。
どうにもこうにも起きていられない、など、病的な眠気を感じるのであれば、それは体の不調のサインかもしれません。
東洋医学の基礎理論になっている。陰陽五行論によると。
春は「木」の気が強くなる季節です。
木の気は強くなりすぎると、土の気を傷めると言われています。
勢いのよい木の根っこが土の中をずんずんと進んでいくイメージをしてもらうと、木強すぎると土を傷める、というのはなんとなく理解しやすいかと思います。
これを内臓に当てはめて考えると
木の気を主るのは肝
土の気を主るのは脾
となります。
ということで、春は体の中で、
肝の動きが活発になりすぎる脾を痛めてしまうことが起こりやすい季節
と言えます。
なので春は、いつもよりも「脾」に優しい生活を心がけてあげる必要があるというわけです。
「脾」に優しい生活=「胃腸」に優しい生活
とイメージしてください。
ここで言う、肝、脾というのは現代医学で言う肝臓、脾臓とは少し違います
「脾」は消化吸収のはたらきを持っており、このはたらきが弱くなると、食べた後に眠くなる、という症状がでることがあります。
一方で「脾」を傷めつけてしまう「肝」を暴走させないよう、できるだけスムーズに働かせてあげることも、不調を起こさないためにはとても大切。
そのために効果が期待できるのがタイトルに書いた「酢の物」です。
陰陽五行論では様々なものに「木火土金水」の五行を当てはめてるのですが、五味という味覚に当てはめた時、酸味が木にあたります。
そのため肝は酸味与えてあげると、スムーズに働く性質をもっている、と言われています。
ただ、無理して食べるのは禁物。もしすっぱいものを食べて身体の調子がよくなる状態であれば、酢の物を食べて「おいしい」と思うはずです。
おいしくない、と思うときは、それは身体が求めていない証、とも言えます。
試してみて、自分の身体に聞いてみる。これはセルフケアの基本ですね。
そのほかにも、良い香りを嗅ぐ、適度に身体を動かす、12時までに必ず寝る、など、いろいろな方法で肝をいたわることが出来ますので、そちらも併せて試してみてくださいね。
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