突然ですが、皆様に,私のパーソナリティについてお伝えします。
ズバリ、ネガティヴ思考です。
最近、やっと気がついたのですが、脳内でのネガティヴ変換機能が異常に発達しています。
たとえば、
ショートカットが似合うね→
ロングヘアはあかんってことか
肌キレイだね→
顔がマズいから肌しかほめるとこがないってことか
スレンダーでカッコいいね→
ガリガリで色気がないってことか
背が高いからレインコートがめっちゃカッコいいな→
嫁入り前の女を真面目にほめる気があるのか?
といった、外見への褒め言葉のネガティヴ変換から
ちゃんとしてるよね→
つまんねぇ人間ってことか
真面目だよね→
つまんねぇ人間ってことか
癒されるわぁ→
絶対自分を脅かさない、大したことない人間って思ってるんだな
など、性格、性質に関するお褒めのことばに関するネガティヴ変換も。
ネガティヴを自覚した今となっては、ここまで書いてて、自分で笑えてきます。
どんだけ〜、です。
そんな私が、今まで鍼灸治療をさせてもらった方から一番よくいただいたお褒めの言葉
「よく眠れた」
さて、これを私はどんなふうにネガティヴ変換してきたでしょうか?
…ズバリ
「なんにも治せないってことか」
です。
…本当にそう思ってきました。
腰痛が良くなった
肩こりが改善した
頭痛が治った
胸焼けがおさまった
そう言った、具体的な症状の改善効果を言ってもらえないこと=私の治療には効果がない、と思い込んできました。
しかし、先日いただいた施術への感謝のメッセージを読んで、なんかちょっと目が覚めました。
そのメッセージに書いてあったこと(原文まま)
「今朝は数ヶ月振りに熟睡出来ました。夜間頻尿で1時間毎に小便に行っていたのが6時間熟睡出来て幸せでした」
これを読んで、「えー、すごい、よかった!」とまずは正直にうれしかったです。
でもしばらくして
「え?問診のとき、夜間頻尿とか聞いてないけど?夜寝れないとかも、いってなかったよね?」
と言うことに気がつきました。
私は、いつものように、脈とお腹をみせてもらい、その結果にしたがって手足のツボをえらび、鍼をしたあと、さらに背中を触診かねてマッサージして、体のバランスを見ながら鍼をして、最後に、運動法を少しやっただけでした。
それだけで、夜間頻尿がとまるのか!?
と、かなりびっくり。
でも、さらに落ち着いて考えてみたら、当たり前っちゃ当たり前やん,と言うことに気がつきました。
脈を見るのは経絡の失調をみるため
お腹を見るのは内蔵の異常をみるため
その異常を整えると言われているツボを選んで鍼をして、さらに背中の筋肉の緊張をほぐし、背中のツボにも鍼をする。
そしたら内臓の調子も経絡の失調も改善し、気、血、水の流れが良くなる。
気血水がちゃんと流れれば、自ずから、身体の調子は整っていく。
うん、当たり前やな。
んで、夜間頻尿止まったって言ってるけど、要は
「よく寝れた」
ってことか。
「あ、いつものことやん。」
という結論にいたりました。
でも、いつもとおなじ結論に達したけど、いつもと同じ
「私の治療には効果がない」
という、ネガティヴ変換は起こりませんでした。
多分、すごく喜んでくださっていた、というのが一番大きいです。
そして「よく眠れる」ことの価値に改めて気がつきました。
眠りは自己治癒力を発動させるために、とても大切なこと。
すなわち、「よく眠れない」ということは、自己治癒力を充分に働かせられないということです。
なので。これからは胸を張って、私の鍼の施術効果は「よく眠れることです」と言おうと思います。
このことに気づかせてもらえて、本当に感謝しています。
もちろん、具体的な症状の改善もできるにこしたことはありませんが。
一番大切なのは、その人が持っている治るチカラを引き出すことだな、と思うし。
「治してください」とこちらに丸投げする方ではなく「治したい」と思う方に来ていただき、少しでもそのお手伝いができたら、と思っています。
今日は鍼灸師として、ちょっと真面目なお話でした。
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