古民家再生への道のり⑤〜自然派リノベ?漆喰壁への挑戦

古民家活用

壁塗りの前の柱や梁、床の養生がようやく終わり、いよいよ壁塗りスタートです。

今回は漆喰を使って壁を塗っていきます。

なぜ漆喰を選んだのか?

化学物質を使った糊やクロスを使用せず、自然素材で体に優しいから。

廃棄物になったとき、自然に還りやすいからと言う理由もありますか。

1番大きな理由は

塗るのがへたくそでも味になるから

です。

ガタガタになってもむらができても、それがすべて味。
大雑把な私にぴったりです。

しかしながら、漆喰を壁に塗るには下準備が必要です。そのまま砂壁に漆喰を塗ると剥がれ落ちてしまったり、ひび割れてきたりする危険性があります。

また長年汚れを吸い込んだ砂壁から、その汚れがしみ出してきて、真っ白な漆喰が茶色くなってしまうと言う事態も起こりがちです。

このしみ出してくるものを「あく」と呼ぶことから、下塗り剤の名前は、その名もアクドメール。

なんてそのままなんでしょう。好きです。

でも残念ながらアクドメールは自然素材ではありません。塗るときには手袋をはめ目に入ったりしないようにメガネなんかも必要です。髪にかからないよう帽子を被ったりもしました。

ある日の作業着。討ち入りじゃないよ^^;

そしていよいよ壁への塗布作業開始。

スポンジのローラーをつかって、まずは水で薄めたアクドメールを塗っていきます。  

これまた結構気の長い作業です。
何せ通常よりもちょっぴり天井の高い古民家。
上部の壁塗りには、バケツをもって、いちいち脚立に登って塗り、手が届かなくなったらまた降りて、脚立を動かしてまた上りと言う作業が続きます。

おまけに塗装作業用のバケツに入れたアクドメール、スポンジのローラーに結構吸い込まれてしまいます。

脚立を上り下りするため、あまりたくさんの液体を言えるわけにもいかず、バケツはすぐに空になってしまいます。

そのたびに脚立から降りて、液を足してまた昇りと言う作業の繰り返し。
スポンジから滴り落ちるアクドメールを浴びたり、バケツから跳ねるアクドメールを浴びたりしながら地味に、地道に。

一通り塗り終わったら、乾燥。

そして今度は原液のまま塗り付けていきます。

念のため、原液は2度塗り。

というわけで、アクドメールを塗るだけでも、乾燥させる時間を挟んで数日に分けて行いました。

まだまだ、全然生まれ変わった感ありませんが。

ちょっと壁がテカッとしてるのがアクドメールを塗った証です。


これからやっと、真っ白な、デコボコに味のある漆喰壁に生まれ変わる準備が整いました〜!

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