2023年、11月から、古民家再生作業はスタートしました。
まずは、たーくさん残されているモノたちを何とかしないことには、何も始まりません。
ということで、オーナーさん、オーナーさんの御家族、わたしたち、そして友人たちの力も借りながら、とにかく残されたもの、捨てる、残す、後で考える、に分けながら分別。
しかし、この作業、「言うは易し、おこなうは難し」の典型です。
とりあえず、まず私たちを精神的にひるませた、大量のネズミのフン!
いや、最初はね、黒くて粒々した物体がザラザラと部屋中にちらばっていて、正直
「これは…なに?砂?土?」
という感じだったんですが
(だってみたことないもん、そんな大量のネズミの排泄物)
オーナーさんの奥さんからその正体を聞いた時はちょっとおののきました。
しかし、人間、必要に迫られれば、状況には意外とすぐに慣れます。
まして親の介護を20年、介護の仕事を経験し、家では6匹の猫を飼い、トイレの世話から吐しゃ物の世話までしてきた私と姉は、正体が分かれば逆に安心しました(いや、それでも多少は嫌でしたけど)
幸い、普段は上品なオーナーさんも適応力高く、手伝いに来てくれた友人たちも、「古民家あるあるだよー」と頼もしい限りでした。
そんな、一般の人と比べても、まぁまぁツワモノな人達で、週末の度に部屋の残置物を片付けていったのですが、まぁ、終らない。
とにかくまず押し入れやタンスの中におさまっていないものを仕訳。
捨てるものはごみ袋へ。ごみ袋はあっという間に一杯に。そして部屋にはごみ袋があっという間に一杯に(;^_^A
そしたら当然、ごみ袋を運び出さなければなりません。
人が沢山いるときはまだいいのですが、二人位で作業していると、まぁ進まない。
それでも、幸い、オーナーさんの現在お住まいのマンションはごみをいつでも捨てられるシステムらしく、いつも出たごみはすぐにマンションのごみ捨て場に捨てることができていたので、ゴミのやり場に困ることはなく作業できたのは幸運でした。
これ、もし、ゴミを一定期間おいておかなければならない環境だったら、もっと大変だったと思います(;^_^A
とりあえず、収納におさまりきっていないものを処分し終わると、今度は家具や押し入れの中に入っていたモノたちを引っ張り出してくる作業に入ります。
収納に入っていた時は小さくまとまっていたモノたち。
収納から出したとたんに、突然かさを増します。びっくりするくらい、一気に部屋を埋め尽くします。さっきまで頑張って片付けていたのはなんなのー!ってくらい、もう元の木阿弥感ハンパないです。
しかも、昔のタンスとか押し入れとか、ながもち(昔の衣装ケース)ってめっちゃ入るんですよね。
もう、ホントに終わらない(´;ω;`)ウゥゥ
結局、最後の住人さんが主に生活していた8畳と6畳の和室の物をすて終わるだけに、1か月以上の時間がかかりました。
なんとかゴミを運び出し。家具だけになったのが年末ぎりぎり。
持ち主が変わって初めてのお正月を迎える前に、玄関のお掃除もして、すこししだけ新年っぽさも演出し。
2023年は暮れていったのでした。
あ、あと余談ですが。
私たちの片付けの行く手を阻んだもう一つの意外な物。
それは、オーナーさんがまだどこかに潜んでいるかもしれないネズミを捕まえるために仕掛けた
粘着式ネズミ捕りシート
です。
部屋の隅にいくつか置かれたそのシート。
とおりかかったネズミを粘着力で捕まえる、というだけあって、なかなかの粘着力。
作業中、スリッパで踏んでとれなくなる。うっかり物を置いて取れなくなる、なんてこともしばしば。
結局その粘着シートは、人間や、人間以外の物をたくさん捕まえたあと、ネズミを一匹も捕まえることなく、ほどなく撤去されたのでした。
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