今度お借りすることになった、古民家のお片付けに行ってきました。
古民家と一口に言っても、人それぞれ思い描くイメージが違うと思います。
私は、以前から田舎暮らしがしたかったので、自治体の空き家バンクなどで、自分にも手が届く範囲の、安いおうちを見てきました。
安いには理由があって、やっぱり損傷がひどくてすぐには住めないようなおうちも多かったです。
そのため古民家と言うと、かなりのボロボロな家で、なおかつたくさんのものが残されていると言うイメージでした。
例えていうならこんな感じでしょうか…
しかしながら、今回オーナーさんと一緒に使わせていただくことになった古民家は、残されたものはそこそこありましたが、建物の状態としては雨漏りもなく、床抜けもしておらず、片付けたらすぐに住めそうだなという感じでした。
まぁ、もちろんその分お安くはなかった模様…^^;
と言うわけで、残された物のお掃除に、先日初めて出かけました。
すでにオーナーさんが、いちどご家族でお掃除に来てくださっていた後だったので、古民家特有の田作りの広い和室4室、応接室は以前見た時よりも少しすっきりした状態になっていました。
今回のお片付けは、このお家の元の持ち主のおばあさんが、最後まで生活していたというお部屋。
ちょっと悲しいお話ですが、このお家に最後まで住んでいたおばあさんは、体調が悪くなり、救急車で病院に運ばれ、おうちに戻ることなく、施設に入所、そのまま亡くなられたそうです。
そう言った経緯で、そのお部屋はかなり生活感が残ったままの状態でした。
おばあさんがこのお家を離れてから数年の間そのまま放置されていたお部屋。
最初に来たときには気がつきませんでしたが、改めて見てみると、部屋の中には鼠の排泄物とおぼしき、黒い砂のような物体が多量に…。
「人の住んでいない家は荒れる」というのは、よく聞きますが、こういうことなんだなぁとリアルに感じました。
幸い、私は全く潔癖ではなく、黒い砂のような物体も、たまに現れる謎の虫にもさほど動じることなく、作業を進めることができました。
残されていたものを片付けながら思ったのは、人間というのはほんとに知らない間に、絶対に使いきれるわけのない量のものを、蓄えてしまうんだなぁということでした。
やたらに出てきたのが新しい靴下。きっと一つの値段が安いので、つい買ってしまうんでしょうね。
色々な意味でとても勉強になったお片づけでした。
お片づけは、この先もまだまだ続きそうですが、きっと毎回何かしら発見があるのでは、と今から楽しみにしています。
コメント