こんにちは。
このブログは鍼灸に関係あるなしにかかわらず、皆さまの健康でしあわせな暮らしに役立つ情報を発信をこころがけています。
でも珍しく、今日は鍼灸にバッチリ関係ある話(笑)
少し前になりますが、某国営放送で「東洋医学ホントの力」と言う番組が放送されました。
ここ最近、国営放送さんのお偉い方に東洋医学好きがいるのかと言う位、東洋医学特集の番組が多くなっています(最近の大河ドラマでも、わざわざ鍼をうつシーンが出てくるなど)
といいつつ、最初の頃はヨガも入っていたりして、東洋医学と言いつつ、自宅でできる健康法の域を出ない感じのことも多かったのですが。
今回の番組では、鍼灸の効く仕組みについて、科学的な研究の成果が発表されていたり、発展途上国で結核やエイズの薬物治療の副作用に対する鍼灸治療で目覚ましい成果を上げているモクサアフリカと言う慈善団体に取材するなど、かなり踏み込んだ内容になっていました。
どうして、鍼灸をするとエイズや結核の薬物治療の副作用がよくなるのか?

ちょっと不思議ですよね。
番組では足三里と言うツボに刺激を与えると、どのような変化が体の中で起こっているのかと言う、科学的な研究結果が紹介されていました

その仕組みは
足に刺激を与えると脳に向かう求心性神経に沿って、脳まで刺激が伝わる
その刺激は今度は遠心性(身体の末梢に向う)神経である迷走神経と言う自律神経に伝わり、その神経終末(はしっこ)でドーパミンと言う神経伝達物質を血液中に放出。
ドーパミンは、抗炎症作用と言う炎症を沈める役目も担っているため、血流に乗って、体の隅々に行き渡り、体のあちこちで起こっている炎症をしずめてくれる、という仕組み。

副作用、というのは往々にして薬の主たる作用とは別におこってしまう、身体の中での小さな炎症、だったりします。
だから、結果的に足三里を鍼灸で刺激すると、エイズや結核のせいで起こっている炎症だけでなく、副作用のせいで起こっている炎症までしずめてくれる、というわけなのです。
な、なんかすごくないですか?
私は鍼灸師ですが、この仕組みについては、学校の授業で習った記憶がないし、勉強会などでも聞いたことがありませんでした。
(まぁ最新研究ですからね(^◇^;))
これを聞いて、長年不思議だった、足三里のツボのあまりに多岐に渡る治療効果の謎が解けました。
足三里は足の陽明胃経と言う経絡の中にあるツボの1つですが、「胃経」と言うだけあって、胃腸の不調に聞くのはもちろん、それ以外にも鼻炎や咳、喉の痛み、浮腫、胸苦しさ、便秘症、残尿感などなど、胃や消化器系の異常とは到底関係なさそうな不調にも効果があるとされているのが謎だったのです。
もちろん東洋医学的には、経絡が通っているといってしまえばそれまでなのですが、そうは言っても…と言う気持ちもあったりしたわけです(←一応東洋医学の専門家です(^◇^;))
でも血流に乗って、全身の炎症を抑える効果が発揮する成分が放出されると言うことであれば、全身のいろいろな不調に効くのはすごく当たり前のことだなぁ、ってもう「へぇ、へぇ、へぇ」の嵐でした。
もう、声を大にして言いたい!
みんな!ツボ刺激ってスゴイらしいよ!(←注・毎日ツボ刺激している鍼灸師です)
というわけで、皆さまも足三里へのお灸、自分でできる方はぜひとも!

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