去年、オーナーさんの田んぼの端っこで、もらった種もみから発芽した種類のわからないお米を育てていました。種類がわからなかったので、オーナーさんのお米とは別に手で刈り、天日干しをしました。

そしてそこから手作業で脱穀、もみすりをしました。
正確に言うと、もみすりはまだ終わっていません(;^_^A(ちなみに今は5月です)
今まで、米作りサークルなどに入って、手で田植えをしたり、手で稲刈りをしたりしたことありましたが、
・脱穀:稲穂から米粒を外す
・もみすり:もみを外して玄米にする
作業は機械にお任せしていました
今回初めて脱穀ともみすりも手作業で行い、感じたことをシェアします
まずは作業の記録から。
はじめに稲穂から米粒を1粒1粒外していきます。

インターネットで調べてみると、いろいろな方法が出てきましたが、私たちはテレビを見ながら家の中でやりたかったので、お茶碗をかぶせて剥がし取ると言う方法を選びました。
1房1房に茶碗をかぶせ、ぶちぶちぶちとちぎっていきます。
なかなか力加減は難しく、力を入りすぎると稲穂が切れてしまい、そうなると1粒1粒指で外さないといけなくなってしまいます。
そんなわけで、あんまり根を詰めると、肩も凝り、指先も疲れてくるので、数日に分けてジップロック大の半分程度の米を脱穀しました。

脱穀が終わると今度は籾摺りです
米粒から殻を外して、玄米にしていく作業です
これはもう調べたのですが、すり鉢ですって籾殻を外し、籾殻だけを風で飛ばすと言う方法しかないようでした。
で、現在、この過程をやっています(いや正確には永いお休み中です)

なかなかに果てしないです
すり鉢でゴリゴリゴリともみをかぶった米を擦ります
あまり力を入れると米がすり鉢から飛び出してしまいます。飛び出した米はまたすり鉢に戻し、ゴリゴリゴリゴリ。
ある程度するともみが米から外れまするので、ざるである程度ふるいにかけます。
そうするとだんだんざるの中には米が多くなり、籾殻が減ってきます。それでもまだまだ籾殻はいっぱいです。残ったもみ殻をどうするか。
はじめに考えたのがネットをかぶせた掃除機で吸い取る方法でしたが、よほど力加減に気をつけないと米まで吸い取ってしまうことがわかり、あまりにも非効率。思いついた時は、名案だと思ったのですが、電気代ももったいないのでやめることにしました。

そして今度はうちわで飛ばす作戦。
ふるいにかけると上にあがってくるもみ殻。これをはうちわで仰いで飛ばすことをこころみました。
…全然、とびません。
うーん、どうしたものか。結局フーフー息を吹きかけるほうがまだましでした。
酸欠ですこしクラっとしました。
このジップロック大半分も満たない米粒を完全に玄米にするまで、あとどれぐらい時間がかかるのか、途方もなく果てしなく。そんなことをしていると、電線の向こうに泊まったスズメと目が合いました。あの子たちは、田んぼから直接米を食べて、栄養にできるんだなぁと思うと、なんだかスズメが急に羨ましくなりました。
人間は、到底、籾殻をかぶった米を口の中に入れてもみ殻だけをペッと出し、生米を噛み締めて分解し血肉にできるような、パワフルな消化機能持ち合わせていないのです。
なんか、スズメに負けた気がしました。

いや、でも炊いたご飯のおいしさを味わえるのは人間の特権。
しかもこんな苦労を味わった後の炊き立て新米ごはん(いやもう5月だから新米の感動も薄れているけど)はきっと格別なはず。
しかし…まだまだ終わる気がしません。どうしようかなぁ。
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