長い下準備を経て、ようやく本塗り、漆喰の出番です。
当初、ホームセンターなどでも購入できる「漆喰うま~くヌレール」と言う商品を使って塗っていくつもりでした。
こちらの商品は、漆喰と水を練り合わせて、塗りやすい硬さに整えてくれている商品で、誰でも簡単に漆喰が上手く塗れると言うことで手軽にDIYでよく使われている商品でした。
そのことを、リフォームに来てくれている古民家再生の達人の友人に相談したところ。
「いや、それは高い。粉を買えば四分の1くらいの金額でいけるから」
とのこと。
(ちなみに後でしらべたらこちらも普通にネットでも買えました)
「え、でも自分で練り合わせるのって大変ちゃう?」
そう、非力なアラフィフにとっては粉から練る作業って途方もなく、大変そうにみえました。
すると
「機械かしたげるから大丈夫、粉も用意するで」
とのこと。
なんと!やっぱり持つべきものは、古民家リフォーム達人の友。
もうそこら辺の手配全部お任せすることにしました。
するとほどなくして届きました。
漆喰と、機械と、容器が。
「…で?どうするの?」(←もはや頼り切り)
水加減とか、どのくらいまぜるのか、とか。
「うん、まぁ、硬めの生クリームくらいまでかな」
あ、アバウトだ。
でも、だからこそいけそうな気がする。
漆喰を容器にいれ、水を適当にたし、でっかいハンドミキサーみたいなもので、ぐぉん、とまぜます。
最初は加減がわからないので、
中身が回らず容器が回ったり、
ビッグなハンドミキサーのすごいパワーで手首があらぬ方向に回りそうになったり、
で慣れない機械におっかなびっくり。
混ぜ始めは漆喰が舞い上がるし、飛び散るし、なんかもう、てんやわんやです。
それでもわーきゃー言いながら、やるしかない精神で突き進みます。
「いや、これは水が多すぎる」
と、粉をたす。
「今度は粉が多すぎる」
と、水をたす。
そんなエンドレス作業になりがちな、漆喰練り。
すると、
「お、だんだん生クリームっぽくなってきた?
いいんじゃない、いいんじゃない?」
ということで、「うまくヌレソウナ漆喰」の完成です!
練り上がった漆喰を部屋に持ち込み、板の上にとりあげ、コテでべちゃっと壁に塗りつけます。
ここはいちおうYouTubeで何度も予習しました。
イメトレはバッチリ、のはずでしたが。
YouTubeの先生たちは、コテを、上にスーッと滑らせると、それは美しく漆喰もスーッと上に伸びてゆくのですが、私の目の前にあるこの漆喰は全然、伸びません。漆喰が伸びないので、コテが砂壁をこするガリガリという音が響きます。
くそー、なんで伸びへんのやー。
ちょっと硬いのかも?いや、そもそもYouTubeの先生と同じにできると思ってるのが間違い?
とイライラ。
すると横で一緒に漆喰を塗ってくれていた大して予習もしてない姉が、「こーやった方が伸びるでー」とコテを上ではなく、自由気ままな方向に動かしているではないですか。
なぬ!
予習もしてないのに、私より上手いなんて、なんかムカつく。
いや、でもやっぱりYouTubeのプロの先生の塗り方でやっていった方が、きっとどんどん上手くなって、最終きれいに塗れるはずだ!
と、自分の習ったやり方を変えない私。
しかし、明らかに、姉の方が早いし、きれい。
なんでやー、なんでやねーん。
その日は葛藤しながら、自分のやり方を貫き、姉と比べてなんかイマイチな塗り具合にムーンとしながら帰りました。
数日後、今度は道具を貸してくれた友達と、その時一緒に漆喰を塗ったという別の友達、二人の漆喰塗りの先輩がきてくれました。
彼女達の塗り方を見てると。
うん、二人ともまた全然違う。
上じゃなく。よこや斜めに伸ばしたり。弧を描くように伸ばしたり。
それでなかなかいい感じに伸ばしていくのです。
これは、もう、私が予習したプロのYouTubeはあんまり役に立たないんだなと認めざるをを得ません。
考えてみれば、プロがプロとして上手くなるためのプロセスと、
素人が素人なりに、そこそこ、その場で上手く塗る塗り方のプロセスは違って当たり前なことでした。
私が心を入れ替え、塗り方も徐々に手際良くなり、「うまくヌレソウナ漆喰」作りにも慣れたころ。
漆喰塗りは終わったのでした。
慣れた頃に終わる。それが素人のDIYです。
それでは漆行を塗り終わった部屋のビフォーアフターをご覧ください!
伝わる?伝わりますか?イマイチ不安なこの素人写真の悲しさ。
私自身、この写真みた感想。
び、ビミョ〜
でした。
やっぱりね、まだ畳も入ってないし。襖もそのままだし。
まだまだ、これから変わりますからー!乞うご期待です!
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